新田商店 新田正明さん
1月7日(月)
今年最初の「やまなしをのもう」
お店に充実のラインナップが揃う、勝沼の新田商店店主の新田正明さんに
2019年の、山梨 ワイン どうなる?
と
2019年山梨ワイン界の展望と来週の成人式を控え、
新成人にお薦めしたいワインのお話を、伺いました。
①2019年は…「対処療法」
ここのところ自然派への流れが加速しているワイン業界ですが、
今年はさらに成熟した「対処療法」へ!
完全に自然派、というとかなり大変で…
そこを、その時と天候や、ブドウの生育状況によって、
例えば農薬を減らしたりと、‘対処’していく
出来たブドウの良さを、ワインの良さに、表現していく
例えばブドウがパワフルであれば、
そのまま自然発酵で、と、‘対処’する
それによって「低アルコール化」もキーワードに
ブドウのよさを生かす、に重点を置けば
たとえ糖度が上がらなくても、無理に上げることをしません
無理がないと、本来の香りが立ち上がる
と、新酒でも、香り高い美味しいワインが出来る
となりますと、その年らしさが、より楽しめる
自然に逆らわず、個性と特徴を生かしたワイン
造り手の、技と知識が上がっているからこそ、
こういった「対応」が出来るとも言えると思います
楽しみですね
②新成人にお薦めのワイン
新田さんがお持ち下さったのがこちら
<フジッコワイナリー>(写真右端)
フジクレール スパークリングデラウエア 2160円
デラウエアというブドウ自体、
もともととてもいい香りを持っている、
いわゆるアロマティック品種お酒を飲んだことがない、
という方もこれなら入りやすい
蓋も王冠になっていることで、低価格に
お手頃感も、買いやすさにつながります
生食でも馴染みのあるデラウエアですが、
ワインのために、種ありで、
このために、しっかり醸造用として栽培されたブドウが使われています
シャンパンと同じ、瓶内二次発酵始めの一本に、◎
・(写真左端と右から2本目)
ふいちもう 3200円
自然な形でブドウ栽培をしたい、と、都内からやってきた岡田さんご夫妻
巨峰から、こちらの2本のワインが造られています
ん?!白??
と思ったのですが、
右の方は、皮を使わず、果肉のみを使って造ったそうで、納得(^^)
そうすると、こんな仕上がりになるのです
左は、山梨の誇る赤ワイン用ブドウ品種、マスカットベイリーAもブレンド
きれいな色が出ていますね
さて、気になるのはこの名前・・・「ふいちもう」
こちらも瓶内二次発酵、ブドウから、自然に、なるべく自然に・・・
と造って仕上がりました
澱ぬきもしていません・・・ので
もしかすると、栓を開けた時に、澱とからんで・・・
ふいちもうかも ・・・
(笑)
甲州弁!!
なんと、遊び心のあるネーミング!!!
ジャケット(ラベル)は、時々畑に顔を見せる鹿から
花札、猪鹿蝶より
巨峰の香りふくよか、やわらかい泡立ち、スクリューキャップで開けやすい
始めの一歩、みんなで乾杯に
・〈マグヴィスワイナリー〉(左から2本目)
甲州K537 3672円
特徴的なボトルの形
これは、イタリアで有名なスパークリング‘フランチャコルタ’で多く使われる形
高級感ありますよね☆
おめでたい時に、プレゼントに、ぴったりです
精密機器メーカーもされている社長が、
本格的なワイナリーを、2016年にオープン
ワイナリー内もとてもクリーンで、
精密にワイン造りに取り組んでいる様子は
これまで精密機器を扱ってきている、その流れがこちらにも(^^)
その姿勢は、ワインの名前にも表れています
アルファベットと数字で、全て表現
K→甲州
数字3ケタ→左 収穫地
真ん中 仕込み、原料処理方法
右 製造方法
情報が全てはっきり分かります
これも、半導体メーカーらしい、と思いませんか?
エチケット、形、も個性豊か
こちらを参考に、
皆さま、是非、ハッピーな、ワインライフを、スタートさせて下さい(^^)
そして、上記すべてが、山梨のもの、という
素晴らしい環境に、自分たちが生まれたんだなあ、いるんだなあ、と
思ってもらえたら嬉しいものです
2019年1月10日 15:14